薬用有効成分

薬用有効成分について詳しく解説

ビューティーオープナーセラムリンクル&ホワイトに配合される薬用有効成分は以下の2種類があります

  • ナイアシンアミド
  • グリチルリチン酸ジカリウム

 

ナイアシンアミドとは

ナイアシンアミドは、ビタミンB群の一種であり、水溶性のビタミンです。化学的にはニコチン酸アミドとも呼ばれ、生体内では重要な補酵素であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)やニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)の構成成分として機能します。これらの補酵素は、細胞のエネルギー産生や代謝反応において中心的な役割を果たしています。

 

ナイアシンアミドは、肌の健康と美容にも多くの利点を提供します。主な美容効果としては、シワの改善、美白・シミ予防、肌荒れ・ニキビ予防が挙げられます。これらの効果は、ナイアシンアミドがコラーゲンの生成を促進し、メラニン色素の生成を抑制し、セラミドの生成を増やすことによってもたらされます。

 

ナイアシンアミドのシワの改善効果

シワの改善効果に関しては、ナイアシンアミドがコラーゲンの生成を促進することで肌にハリを与え、シワを目立たなくします。また、肌の潤いを保ち、乾燥によるシワの発生を予防する効果もあります。

 

ナイアシンアミドの美白・シミ予防効果

美白・シミ予防効果は、ナイアシンアミドがメラニンの過剰生成を抑制し、肌の表面にメラニンが移動するのを防ぐことで、色素沈着やシミ、そばかすを防ぎます。これにより、透明感のある肌を目指すことができます。

 

ナイアシンアミドの肌荒れ・ニキビ予防効果

肌荒れ・ニキビ予防効果では、ナイアシンアミドがセラミドの生成を促進することで、肌のバリア機能を強化し、外部からの刺激に対する抵抗力を高めます。これにより、肌荒れやニキビの発生を予防することが可能です。

 

ナイアシンアミドのデメリット

ナイアシンアミドには以下のようなデメリットがあります。

 

  • 個人差がある: 効果を感じるまでの時間には個人差があり、すぐに効果が出るわけではありません。
  • ナイアシンフラッシュ: 高濃度で使用した場合、皮膚が赤くなる「ナイアシンフラッシュ」という現象が起こることがあります。

 

ナイアシンアミドを含むスキンケア製品を使用する際には、効果を実感するまでには個人差がありますが、一般的には約2週間から数ヶ月の使用が推奨されています。ただし、ナイアシンアミドは敏感肌の人にも比較的安全な成分ですが、全ての人に合うわけではないため、使用中に発疹や赤み、かゆみなどの症状が出た場合は使用を中止し、医師の診断を受けることが重要です。

 

ナイアシンアミドは、食品からも摂取することができ、タラコやカツオ、キノコ類などに多く含まれています。また、体内では必須アミノ酸のトリプトファンからも合成されるため、バランスの良い食事を通じて適切な量を摂取することが推奨されます。

 

以上の情報は、美容皮膚科医や皮膚科学の専門家による解説をもとにしており、ナイアシンアミドの効果や使用方法についての理解を深めるためのものです。ナイアシンアミドを含む製品を選ぶ際には、医薬部外品として認可された製品を選ぶことが望ましいでしょう。

 

 

グリチルリチン酸ジカリウムとは

グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草(カンゾウ)というマメ科の植物から抽出される成分で、化学式はC42H60K2O16、分子量は899.1128です。この成分は、特有の甘みを持ち、水に溶けやすい性質があります。医薬品としては、慢性肝炎、抗アレルギー薬、風邪薬などに使用され、化粧品や石鹸、シャンプー、育毛剤などにも配合されています。

 

グリチルリチン酸ジカリウムの効果

効果としては、優れた抗炎症作用があり、プロスタグランジンE2の産生を抑制し、過剰な炎症や紅斑を抑える働きがあります。また、抗アレルギー作用として、ヒアルロニダーゼの活性を阻害し、ヒスタミンの放出を抑えることでアレルギー反応によるかゆみや痛みを緩和します。さらに、バリア機能を高める作用があり、肌の水分量やバリア機能を維持する役割を果たすCE(コーニファイドエンベロープ)の成熟を促進させることで、敏感肌のバリア機能を改善する効果が期待できます。

 

グリチルリチン酸ジカリウムの安全性

安全性については、化粧品や医薬部外品の外用で重大な副作用は報告されておらず、安全性は高いとされています。ただし、長期内服することで、まれに偽アルドステロン症の発症という副作用が報告されているため、内服する場合は注意が必要です。化粧品に配合する場合の配合制限も定められており、粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流すものには100g中0.80gまで、洗い流さないものには100g中0.5gまで、粘膜に使用されることがある化粧品には100g中0.20gまでと制限されています。

 

グリチルリチン酸ジカリウムが使用される製品

使用される製品としては、薬用石けん、シャンプー、リンス、薬用化粧水、乳液、美容液、パック、日焼け止め、ひげそり用剤などがあります。これらの製品に配合されることで、肌荒れやあれ性、あせも、しもやけ、ひび、あかぎれ、にきびを防ぐ効果があります。また、ふけやかゆみを防ぐ効果、日やけ・雪やけ後のほてりを防ぐ効果、かみそり負けを防ぐ効果が認められています。

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